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イチと二
12ヶ月の季節を追うように
この一瞬の景色や
野山・田畑に芽吹く
今の食材たちを追いかける
そんな料理や提案の中で、
今この一瞬の季節を楽しんでもらいたい
と思い、イチと二と屋号をつけました。
いつでも生きる術を教え導いてくれる、
父や母、仲間、師匠のような農家さんから
直接お野菜・食材を買わせていただいています。
作りたい料理が思い浮かぶのは、
お手伝いに畑に出ている時が多いものです。
こんなに美味しい野菜が目の前にあって、
愛情に溢れたみんなの顔が思い浮かぶと、
わたしも嬉しくなって、
ご飯を作りたくなります。
農家さんから頂いたバトンを
次はわたしが
美味しい時間に変えてたくさんの方へ、
手から手へと
お届けしたいです。
春日の湧水を汲ませて頂き、
お米を炊き上げてます。
水道水でも十分美味しいけれど、
お山から頂いた湧水で炊くご飯は、
いつにも増して
気持ちよく炊ける気がするものです。
好きな食べものは塩むすびです。
丁寧にむすんだお米は、
何よりのごちそう。
にぎらず、
そっと、心を込めてむすんでみてください。
きっと、何よりのごちそうの出来上がり。
今はお弁当を中心に、
お店やお弁当、ケータリング
あらゆるやりたいことに挑戦した1年目の最中
世の動きが大きく変り始め、
そんなときに目の前にある
一点を大切にしたいと気づきました。
1人でたくさんのことをできるより、
丁寧に生きること、
自然を感じること、
目の前の人を大事にすること、
日々を気持ちよく生きること、
それを料理を通して
今一番お届けできる方法、
それがわたしにとってお弁当でした。
春には野山を駆けまわって
山菜をとり、
夏には畑をかけまわり
季節の野菜を追いかける。
時には、師匠のもとで鶏や鹿をさばいたり、
昔の人の知恵を紐解きながら、
保存食をつくったりも。
弁当ならそれを全部つめこんで、
シーン関係なく、
たくさんの方へお届けできる。
小さな日々を大切に生きる積み重ねが
きっとその先に続くものづくりができるのかもしれない
と今は思います。
難しいことはともかく、楽しくて、美味しくて、
心地良い時間が広がればわたしはそれだけで幸せです。
明日には何かが変わっているかもしれない。
それも楽しめたらいいな。
もうしばらく
いまは、
お弁当を中心に。
その先の
準備を進めながら